23 Aug 2015

4th Cycle 3日目

前回のアップから時間が経ってしまいましたが、先週金曜日、4回目の投薬を終えました。その間、手芸もとんとご無沙汰状態です...。
(写真は、投薬中の私のテーブル。iPadに文庫本。ちょうどお昼の時間だったので、サンドイッチにポテトチップス。マグカップにはNHSのロゴ入り。)


今回は、白血球の数値が正常値にどうにか戻ったようで、追加の血液検査はなく、予定通り金曜日に病院へ。投薬を開始し順調だったのですが、1時間経った頃に「血管外漏出」が起きてしまい、その処置のために投薬が2時間ほど中断しました。

「血管外漏出」とは、抗がん剤が文字通り血管外に漏れ出ることですが、抗がん剤は物凄く強い薬なので、周囲の組織にダメージを与えてしまい、ひどい場合は壊死させてしまいます。針が入っている辺りが赤くなったり痛みがないかということには、常に気を配っている必要があるのですが、お手洗いから戻って見てみると、痛みはないものの薄っすら赤くなって来ているのに気付きました。この時針がずれたかどうかした様です。この症状が「ひどい場合は周囲の組織を壊死させてしまう」という状況に結びつくことをこの時点ではまだ知らず、「赤くなってきた」から看護師にすぐ連絡したのですが、わらわらと4、5人の看護師が私の周囲に集まってきたのを見て、その時初めて「何だか深刻な事が起こった?」と認識しました。

留置針を抜き、抗がん剤が漏れたであろう所の周辺4箇所に、処置のための液を注入。注射が全く平気で、針が入れられるのをいつもじーっと眺めている私ですが、この4回だけは血圧下がりそうなくらい痛かった(-。-;

この後患部を冷やした後、救急外来に移動して患部の写真撮影。投薬室に戻り、今度は反対の腕に投薬を開始しました。この間患部は冷やしたまま。担当看護師は、その後報告書の作成、私のGPへ連絡などなど、事後処理に追われていました。

今日の担当看護師は、若い男性のCさん。スコットランド出身で訛りが少々強く、会話中も聞き返すことがたまにあるのですが、病院Aに来て2年弱、2週間後くらいにスコットランドの別の病院に転職するとのこと。理由は、彼女と別れてしまい、この町に住み続ける理由がなくなったのでね、と。「それは残念だったね。」と声をかけたら、「人生にはつきもの。」と悲観している様子もなく、何だかほっとしました。

他にも、英国の病院に勤める医療従事者には、アジア諸国出身の人が多いのですが、この日初めて見かけたフィリピン出身の男性看護助手も、もうすぐフィリピンに本帰国すると話してくれました。彼は英国滞在歴16年ですが、未婚で扶養する家族も居ないし、母国には年老いた両親がいるのと、もともとの職業だった教職に再度就く予定だと話してくれました。

と、「血管外漏出」というアクシデントがあり、実に8時間も病院にいることとなったのですが、当日帰宅後とその翌日は、疲れ果ててひたすら寝ていました。「血管外漏出」は要経過観察なので、月・水・金曜日には病院に行かなくてはなりません。幸い、私の場合、看護師への報告が早かったようで、影響箇所が最小限にとどまっているようですが、問題ない事を祈るばかりです。

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