26 Jan 2012

インド里帰り2012・デラドゥンにて-日常編-

2週間強のインド里帰りから戻りました。今回は、空港利用時前後にデリーに数泊した以外は、パパの実家があるデラドゥンに滞在。目的はアキの”ダディ(dadi/父方の祖母)”と一緒に過ごすことだったため、国内のどこかへ小旅行へ行くこともなくのんびりと過ごしました。
2年ぶりのバケツ風呂。
インドでは親戚を指す名称がとても複雑。私もようやく覚えてきたところですが、まだまだ未知の世界。
父方の祖父→ダダ 父方の祖母→ダディ
母方の祖父→ナナ 母方の祖母→ナニ
父の実姉(アキの伯母)→フフ その夫(アキの伯父)/フファ
など。もう、分からんよー。

さて、今回は中国・上海経由。経由地として利用するのは初めての空港で、国際線で到着して、そのまま国際線に乗り継ぐにも一々中国に入国し、そして出国という経路をとならなくてはならず、面倒くさかったです。

上海浦東国際空港にて。

機内にて。お願いしていたチャイルド・ミールを食べてます。

デリー国際空港(Indira Gandhi International Airport)には夜の8時頃到着。一足先にインドに来ていて、空港まで迎えに来てくれたパパとニュー・デリー市内へ向かい、その夜は一泊しました。(ニュー・デリーでの様子は後日アップします。)

翌日はなんと、デラドゥンまで車で向かうことに。通常電車で行き来するのですが、義母所有の車(義母は運転はしませんが)がデリーに置いたままになっており、パパが乗って帰りたいということだったので、5、6時間だろうという予想で出発したのですが...。

運転は、デラドゥンから呼び寄せたドライバーに任せ、午前11時頃いざ出発。長旅で疲れていたアキはすぐ眠ってしまい、すべては順調でした。が、数時間後目を覚ましたアキは、しきりに「お腹が痛い」と訴えるのです。なのでそのたびに車を止めるのですが、なかなか出ない。そうしていたら突然嘔吐してしまったのです。原因はインドの劣悪な道路事情と慣れない臭い。「お腹が痛い」とは「気分が悪い/ムカムカする」ということだったようで、こんな体調を経験するのが初めてのアキにとっては、どう表現したらいいのか分からなかったのです。何が起こったのか分からず、アキは驚いて号泣。”そう言えば、唇が薄ピンク色になってたなぁ...。”と後から気付き、母親としてとても申し訳なく思いました。結局義実家に到着したのは夜の8時半。実に9時間以上かかったのでした。

デラドゥン(Dehradun)は、インド北部にあるウッタラカンド(Uttarakhand)州の州都。全寮制のエリート校が数多く集まる、アカデミックな街としても有名です。

地元市民が利用するマーケットで。

このマーケットではアキの靴を買おうと思ったのですが、子供用の靴がなかなか見つからない。やっと見つかったのが、イギリスでも子供に人気のアメリカのアニメ『BEN 10』の靴。歩くとピカピカ光るという子供がいかにも好きそうな機能付です。ところが片方が光らない。そこでお店のおじちゃんが取った行動は、別の箱を取り出してきちんと光る物を試着させてくれる、ではなくて、靴底などの布をいくつも剥ぎ取り、故障しているだろうと思われる部品を(下の写真で、右側から伸びている手に握られている物)を取り出し、どこか他のお店へ走っていきました。そして、無事直った部品を埋め込み、商品完成。値段が安かったのであまり期待はしていませんでしたが、それでも、3日後にはもう光っていなかったのは、ちょっと短過ぎ。

修理中の新品の商品。

義母の家にはお手伝いさん一家がいます。お手伝いの人を雇うのは、インドである程度収入がある家庭では一般的なこと。義母の場合、夫婦と子供3人の5人家族が住み込み(住居は裏庭に建ててある質素な別棟)。夫は外に働きに出かけ、母親が義母宅で家事全般をし、上二人の子供は学校に通っています。今回アキの遊び相手となってくれたのが次女のK。お互い言葉は通じていません。本当は冬休みも終わり、学校が始まっている時期だったのですが、”寒い”という理由で(!)開始日が延期になっていました。

庭で遊ぶアキ(右)とK

近所の家で、住み込みのお手伝いとして働く人の子供たち。
アキの良い遊び相手になってくれました。

近くの空き地で生まれた子犬たち。嬉々として見に行ったアキでしたが、
逆にチビ犬たちに後を追われ始め、逃げ出してしまいました。

K、6歳(右)。仲良く遊んでいても、お手伝いの子と雇い主の子
(ここでは孫)ということで、6歳なりに遠慮が随所に見られました。

家の前を、牛が闊歩。

義母宅にある3つのバスルームには、バスタブなるものが一つもありません。2年前、アキが1歳で訪れたときは、一般家庭のバスルームに常備してある、大きいバケツにお湯を入れて入浴していました。アキはこのお風呂が大好きで、今回はどうかなぁ、と心配していたのですが、大丈夫。無事入れました。

今回もまだまだ大丈夫でした!バケツ風呂。

寒っ!と思う人もいるかもしれませんが、天気の良い日は日中は半袖で過ごせるくらい暖かくなります。でも、私たちが到着した前日は、デラドゥンの少し高いところにある地域でも、雪がちらついたほどの寒さだったそうです。ちなみに、義実家には小さいヒーターが一つあるのみです。

冬でも花は咲き乱れていました。

朝はとってもゆっくり起き出し、午後はアキと二人で2、3時間のお昼寝。家事もしなくてよかったので、かさついていた指先がすっかりきれいになりました。子持ち主婦の生活としては、最高に贅沢な2週間でした。(続く...。)

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